なぜパナソニックがフルサイズミラーレス市場に参入するのか?

 パナソニックは計画的に参入を決断していたようです。

パナソニック アプライアンス社 イメージングネットワーク事業部の山根洋介事業部長は、「デジタルカメラ事業を始めて18年になる。最初はコンパクトカメラから、10年前にミラーレスカメラを出した。当初、カメラ事業に参入するにあたって、将来はプロの方々がLUMIXのカメラを使っている姿を思い描いていた」と話す。
 
 そのためにはいくつかハードルがあったという。まず、システムカメラがどんなものなのか分からなかったこと。これについては、「マイクロフォ―ザーズと10年ともに歩むことで、積み上げてきた」と山根事業部長は語る。
 
 フルサイズミラーレス市場に参入するにあたっては、市場にフルサイズミラーレスが非常に敷居の高いものという感覚があり、課題になっていた。しかし、昨今はカメラメーカー各社が、より廉価なフルサイズカメラを市場に投入したことで、敷居は下がったとパナソニックは見ている。さらに、「これから先、4K8Kの時代には、さらにフルサイズの表現力は求められていると考えた」と、開発した背景について説明した。
 
 パナソニックが発表したフルサイズミラーレス一眼カメラは、「LUMIX DC-S1R」と「LUMIX DC-S1」。世界で初めて4K60p動画記録機能や手ブレ補正システム「Dual I.S. 2」を搭載したほか、S1Rは有効画素数4730万画素、S1は2420万画素。両機種とも、イメージセンサー性能を最大限に生かす、新開発の画像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」を搭載し、表現力を高めている。
 
 パナソニックの執行役員であるアプライアンス社の渕上英巳副社長は、「プロの方に使い込んでいただける商品に仕上がっていると思っている。プロの方には、新製品を使って、いい写真映像を作っていただきたい。その役に立てる商品が開発できた。自信を持って送り出したい」と語る。
 
(記事を一部引用しています)

 パナソニックがライカ、シグマとともにフルサイズミラーレス市場に参入するという発表があって驚いた人も多かったと思います。パナソニックとしては、当初からプロ向けにカメラを提供することを考えていて、計画的に市場に参入している様子がよくわかる記事ですね。

 記事によれば、18年前にカメラ事業に参入したときには、すでにプロ用のカメラの発売も検討していて、でも、すぐにはシステムを構築する技術を獲得できないので、マイクロフォーサーズ規格のカメラを発売することで知見を高めていったということのようです。

 今は家電といえばパナソニックという状態になりつつありましたが、パナソニックは冷蔵庫、洗濯機などの白物家電から、テレビ、カメラ、ブルーレイレコーダのようなAV機器まであらゆる電気製品を扱っています。特にオーディオビジュアル関連では操作を簡略化してお年寄りにも安心して使える製品を多く揃えているという印象がありますね。

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 多くの商品を揃えていると、何かしら同じメーカの商品を使っていて、その満足度が高いと、新しい製品も同じメーカを購入しようという心理が働くので、そういう意味ではかなりメリットがあります。

 同じように幅広く製品を揃えているメーカは過去には他にもあり、サンヨー、シャープ、東芝、日立などがその典型的な会社でしたが、今では外国資本になったり、他社と合併したりして残念ながら日本の家電メーカが少なくなっていますね。

 ソニーはその中でも異色で白物家電を販売しておらず、オーディオビジュアル関連のみで勝負をしているメーカです。このようなメーカには他にも、ビクター、ケンウッド、パイオニア、DENONなどがあります。

 パナソニックは法人向け商品として、映像機器や音響システム、放送システムなどを手がけているので、フルサイズミラーレスに関してもただフルサイズミラーレスという商品として販売するというより、その技術を他の事業に還元させることもできるので、採算性が低いと考えても挑戦する価値があると考えたのかもしれません。

 ソニーが、採算が悪くても携帯関連事業でXperiaの販売を継続するのも、携帯分野で5G関連技術の知見を得るためだと考えられ、その技術があれば、今後は様々な家電にネットワーク通信機器が導入される可能性を考えられるので、将来的に安心できるということなのかもしれません。

 ライカやシグマと組むことで、より多くの商品を取りそろえることが魅力となりそうですが、成功するのか失敗してしまうのか、興味のあるところですね。

 詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。


(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190215-00107101-bcn-sci