大企業病で世界市場から後退した日本家電 日本のカメラメーカは大丈夫?

大企業病で世界市場から後退した日本家電 日本のカメラメーカは大丈夫?

 残念ながら世界市場では日本の家電は後退し続けているようです。

 
 これでもう説明は終了なのだが、いちおう補足すると、パソコンとガラケーの時代は、日本のメーカーもそれなりに戦えていた。しかし、ハードウェア重視でソフトウェア軽視、スペックは高くてもデザインや使い勝手で劣るという体質は変わらなかった。そこへスマートフォンへの移行が決定打となった。日本の得意としてきたデジタルカメラ・ビデオカメラ・オーディオ類などは、市場自体が丸ごとなくなってしまうほどの衝撃を受けた。
 
家電メーカーは大企業病を抱えていた
 
 ただ、不幸にはそれぞれ事情がある。業界の動向とはまた別に、家電メーカー各社も、お家騒動、人事抗争、同族経営の淀み、会計の粉飾など、それぞれに大企業病を抱えていた。「アップルのようになれなかったのか」などといわれても、そう簡単にいくものではない。「エコポイント」や「地デジ化」といった官製の販売促進策には、当然ながら長期的な衰退を押し止める効果はなかった。
 
 日本の家電産業の惨状が一気に表面化したのは、2012年3月期の決算発表時であった。ソニー、パナソニック、シャープなどの家電大手各社が、一社あたり数千億円もの損失を計上し、世間に大きな衝撃を与えた( 辻野、2016 )。
  
ガラパゴス化する日本の市場
 
 現在、世界での家電のメーカー別シェアは、日本のそれとは全く異なる。世界では、冷蔵庫ではデザイン性の高い米国やスウェーデンのブランド、薄型テレビでは高品質の韓国ブランド、エアコンでは低価格の中国ブランドが人気である。しかし日本では、依然として日本ブランドが好まれている。現在の日本の家電市場は、いわゆるガラパゴス化が進んでいる市場のひとつであり、量販店の売り場からは世界の状況が見えにくい状態になっている。
 
(記事を一部引用しています)

 海外のメーカをみると次々に目新しい機能を盛り込んだ新製品を投入していたりしますが、日本のメーカはよく言えば質実剛健、悪く言えば無難で目新しさがない家電を発売しているように見えます。例えば海外のメーカでは、冷蔵庫の扉を開けると冷気が逃げてしまうのなら、扉全面に液晶パネルを取り付けてあらかじめ冷蔵庫の中身を確認できるようにしておけばいいじゃないというような突拍子もない冷蔵庫を開発したメーカがありました。日本の企業ではちょっと考えられないですね。

 そんな家電ですが、カメラについては今のところ他の家電と同じような道を歩んでいません。それはどうしてでしょうか?

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 それはやはりマウントの存在が大きかったと思われます。家電などは、それぞれの接続に共通する規格があるため、どのメーカの家電を選んでも問題ありません。だから海外メーカのものを購入しようが基本的には同じように利用できます。ですが、カメラのマウントはメーカごとに異なるマウントが採用されていて、互換性はありません。そうなると、例えばニコンを購入した人は、ニコンのレンズをずっと使い続けたい場合には、そのあとずっとニコンのカメラを使い続ける必要があります。もちろん全部中古で売却し、そのお金で他のメーカに乗り換えるということは可能ですが、中古品は価値が下がりますので同じレンズを揃えるだけのお金を得ることができないので、価値が目減りすることになってしまいます。

 なので既存のカメラを所有している人はずっと同じメーカを買い続けることになる可能性が高いため、新しいマウントで市場に参入するというのが難しい状況にありました。そのことが外国の企業の参入障壁になっていたと考えることもできそうですね。

 でもミラーレス化によって新たなマウントで参入できるような状態になったのではないか?と思われました。実際にサムソンなどが参入しましたが、残念ながら日本企業の牙城を崩すことはできませんでした。これもマウントによる縛りが大きかったように思いますね。

 さらに時間が経過してカメラにとってかわりスマホがカメラとして利用されるようになると、カメラ市場そのものが縮小してしまったため、恐らく海外企業としても、もうカメラ市場は小さくなるばかりで参入するメリットがなくなってしまっていたということも大きいと思われますね。

 そんな市場で日本のカメラメーカと一部の海外メーカは頑張っているわけですが、今後どのようになってしまうのか、ちょっと心配なところですね。

 詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。


(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190528-00012022-bunshun-bus_all



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