ニコン AI関連企業へ80億出資 目的はスポーツ向け自動撮影機能か?

ニコン AI関連企業へ80億出資 目的はスポーツ向け自動撮影機能か?

AIを利用した自動撮影に注力

ニコンは、ディープラーニング(深層学習)で人間の動きを把握・分析するツールを開発するベンチャー企業のレンチ(カナダ・ケベック州)に7500万ドル(約80億円)を出資した。ニコンが提供しているスポーツ向けの自動撮影サービスを強化するため、同社の姿勢解析技術を取り入れる。
 
レンチは2014年設立。人工知能(AI)で人の姿勢や動きを分析するソフトウエアを開発・提供している。
 
ニコンは英国子会社とともに、スポーツ向けの自動追尾撮影システムを開発してきた。レンチが持つ解析技術を活用することで、選手の動きを予想して追尾・撮影できるような高精度な撮影システムの開発に取り組む。ライブ中継や競技者向けの情報提供などで活用を見込み、映像事業のビジネス拡大を図る。
 
(記事を一部引用しています)

 先日、ニコンがカナダのレンチ社に出資するというニュースを記事にしましたが、その目的はAIによる自動撮影機能を強化することが目的のようです。

 最近はなんでも人が関わると人件費がかかるので、すべてコンピュータやロボットにやらせてしまえという風潮です。自動運転は運転手を楽させることが目的のようにも言われていますが、実際にはタクシー、トラックなどの輸送における人件費の削減が目的と考えると、ちょっと違った側面として見えてきますね。

 写真撮影に関しても、今は人が撮影していることが多いので人件費が非常にかかるわけですが、それをAIに任せられないのか?ということで、かなり多くのメーカがその市場へ参入しようと技術開発を行っています。いまはまだ実験段階でブルーオーシャンですし、その分野で成功すれば初の参入企業ということでシェアを大きく得られる可能性がありますので、今が勝負のしどころといったところですね。

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ネット配信でAIによる自動撮影の需要が高まる

 それまで各スポーツなどの撮影は、各地方のローカル放送局が撮影し、親会社に配信しているパターンが多かったようです。しかし最近はネット配信が当たり前になり、ネット配信をする企業が自前のスタッフを派遣して撮影するということも多くなっているようですね。

 ネット配信は様々なスポーツを定額で閲覧できるわけですが、このときに撮影に必要な人件費というのが問題になります。仮にAIが自動撮影すれば、例えばJリーグだけでカメラ数台×同時に開催される試合数ほどの人件費が削減できる計算になりますね。さらにネット配信は定額制で価格が安いので固定費を下げることが重要になります。そのためネット配信事業者はIT事情にも明るいということもあり、恐らく自動撮影をすぐにでも取り入れたいと思っていると思われますね。

 自動撮影については、様々な企業が参入しているわけですが、ニコンとしても動画や静止画の撮影で自動撮影ができるようになれば、自社にとってもメリットになるということで参入しようと前向きに検討していると考えられそうです。どのようになるか楽しみですね。

 詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。

(記事元)https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00521618

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