ニコン レンズ加工や検査にAI導入へ 従来不可能とされていた分野に挑む

ニコン レンズ加工や検査にAI導入へ 従来不可能とされていた分野に挑む

ニコンはカメラ用交換レンズの加工や検査に人工知能(AI)を活用する。レンズの研磨や完成品の検査などの工程に、AIを活用した画像認識の技術を取り入れる。2020年度からの適用を目指す。特に高級レンズは精密な加工が必要なため、熟練技能者による“匠(たくみ)の技”が不可欠とされ、映像事業の収益の安定を目指す同社にとって自動化は重要課題の一つ。品質を維持しながら工期短縮やコストを削減するため、最新技術の導入に踏み切る。

20年度からの適用に向け、開発テストに入った。21年度までの中期経営計画中に必要な設備を導入する。導入に向けた設備投資額は非公表。馬立稔和社長兼最高経営責任者(CEO)は「投資を1点に集中させるわけではないが、レンズの生産設備に関するところは重点を置きたい」とし、特に検査工程で「AIやカメラで人の目と同等か、それ以上の判断ができるものを中計中に展開したい」と明かす。

業界内では、特に高級価格帯を中心に製造工程の自動化は難しいとする見方が強い。一方で、カメラ市場の縮小や少子高齢化による技術者不足を見据えた施策を欠かすこともできない。

馬立社長兼CEOは「(レンズの製造や完成品の検査は)デリケートな加工・検査を熟練の人が担っている。非常にわずかな変化を捉えなければならない。それをシステムや機械で実現したい」とし、「レンズ部品のリードタイムは長い。その短縮に向けた投資はやっていく」意向を示す。

(記事を一部引用しています)

不足する技術者、高騰する製造コスト

ニコンはカメラ用交換レンズの加工や検査にAIを活用していくようです。特にレンズの検査には集中して取り組みたいとしており、これまで人間の目に頼っていた検査がAIに置き換わる可能性も高くなりそうですね。

AIの得意分野は映像や画像の認識や分類です。例えば、googleの画像検索では冷や奴で画像検索すると冷や奴の画像ばかりが表示されるわけですが、それと同じような技術を利用するわけですね。具体的には、恐らくレンズを利用した何かを投影したものをAIに確認してもらうというようなことをするのではないかな?と思います。

これにより従来、人の手や目でしか不可能だったことが、仮に人間の半分程度置き換えることができるだけで、恐らくレンズ製造にかかるコストはかなり下がると思われますので、このあたりはどうしても実現したいところでしょうね?

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レンズ設計にも応用可能?

さらにAIの採用はレンズそのものの設計にも利用できる可能性があります。いまはレンズ設計に関して様々なシミュレーションができるようになっているようです。レンズは様々な種類を組み合わせるため試作品を作って試行錯誤で開発すると非常に時間がかかる可能性があります。しかしシミュレーションを利用できれば、様々な組み合わせをコンピュータ上で試すことができるので設計の効率がすごく向上する可能性がありますね。

さらにレンズに関しては様々な収差のバランスをとる必要があるわけですが、このあたりもAIが自分で学習していくことにより様々な収差のバランスがとれた優れたレンズ設計をAIが高速に行ってくれる可能性もあります。これが実現できれば、レンズの味がありつつ性能のよいレンズをAIが自分から学習して開発していってくれる可能性があるのでぜひ実現したいところだと思われますね。

レンズを購入する側としては、高性能で安価なレンズが作れる状況になるのは嬉しい限りですね。

詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。


(記事元)https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00524244

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