オリンパス黒字に転換もデジカメ事業は未だ赤字 カメラ事業売却はあるか?

オリンパス黒字に転換もデジカメ事業は未だ赤字 カメラ事業売却はあるか?

オリンパスが2日発表した2019年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が86億円の黒字(前年同期は166億円の赤字)に転換した。前年同期の過去の不正会計を巡る訴訟の和解金がなくなった。顕微鏡事業の黒字化に加え、デジタルカメラ事業は中国工場閉鎖に伴う費用がなくなり赤字幅が縮小した。

売上高は微増の1818億円だった。内視鏡事業の売上高は3%増の954億円、内視鏡と組み合わせて使う治療機器事業は2%増の520億円と堅調だった。顕微鏡や工業用の検査装置を手がける科学事業は新製品効果などで7%の増収だった。カメラ事業は市場縮小やモデルチェンジの端境期であったことが影響し、27%の減収だった。

営業損益は147億円の黒字(前年同期は116億円の赤字)だった。前年同期に訴訟和解金190億円など合計278億円の一時費用があった影響がなくなった。科学事業の営業利益はこの期間として過去最高の16億円だった。カメラ事業は前年同期にあった中国工場の閉鎖費用がなくなったほか、販管費の抑制で赤字幅を縮小した。

20年3月期通期の業績見通しは従来予想を据え置いた。売上高が前期比微増の8000億円、純利益が7.7倍の630億円を見込む。境CFOはカメラ事業の見通しについて「今後複数の新製品を投入し、下期はブレークイーブン(損益均衡)を目指す」と述べた。

(記事を一部引用しています)

オリンパスが黒字転換

オリンパスの2019年4~6月期の連結決算が、前年同期166億円の赤字だったものが86円の黒字へと転換したそうです。オリンパスの得意分野である内視鏡事業や、内視鏡と組み合わせて使う機器が堅調だったようですね。医療分野は一定の需要が必ずありますし、人の生死に関わる製品ですので、購入しないという選択肢がないため非常に底堅い分野と言えます。ニコンやキヤノンのカメラメーカが、カメラやレンズの知見を生かして医療分野へ参入する理由がよくわかるというものですね。

それでも、まだカメラ事業はお荷物な事業になってしまっているようです。

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赤字が続く映像事業

記事によれば中国工場の閉鎖費用と販売管理費を抑えることで赤字幅を縮小したとのことです。ですが、そもそも中国工場の閉鎖による閉鎖費というのはどうしても必要なものですので、これがなくなったからといって赤字が縮小したというのは、目先の金額だけに捕らわれていてちょっと違うと思いますね。

ですが稼働率が低下していた中国工場の閉鎖によって利益率は向上している可能性があり、それにより赤字幅が縮小する可能性はありそうです。さらに記事によれば新モデル発売前なので、カメラの販売が振るわなかったという側面もあるようですね。

このように一見するとお荷物事業のように見えますが、オリンパスのカメラ事業は継続していけるのでしょうか?

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内視鏡事業とシナジー効果が強いカメラ事業

個人的な考えですが、よほどの赤字にならない限りオリンパスはカメラ事業を手放さないのではないのかな?と思いますね。それはカメラ事業の開発で得た技術を内視鏡関連事業に投入するなど、互いの技術のやりとりにかなり意味があると思われるからです。

例えば内視鏡事業では、内視鏡で撮影した動画に関してAIを利用した病理判定というようなものが一部実現されています。これらの技術は瞳AFといったカメラの機能ともつながる機能です。カメラ事業で培った被写体の判別機能などは内視鏡事業などにも利用できるため、カメラ事業の技術が内視鏡技術にも投入されていると考えると、カメラ事業を手放してしまうのは難しいのかな?と思いますね。

オリンパスはフルサイズミラーレスには参入せず、マイクロフォーサーズ専門でいくようですが、今後、カメラ事業単体で経営的に黒字を達成できるのが気になるところですね。

詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。


(記事元)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48141720S9A800C1DTB000/

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