ニコンとキヤノンがフルサイズミラーレス市場に参入した理由

 ニコンとキヤノンはなぜフルサイズミラーレス市場に参入したのでしょうか? 

 二社がそろってフルサイズミラーレスを出す背景には、ミラーレスカメラの急拡大が、既存の一眼レフ市場をも飲み込もうとしているという事実がある。
 
 ミラーがないため本体を小さく軽くできるが、デジカメと異なりレンズが交換できるため、本格的な写真が撮れるミラーレスカメラ。「スマートフォンでの撮影やSNSへの投稿をきっかけに写真に興味を持ったものの、重く大きな一眼レフは持ちたくない」というライトユーザーを中心に支持を集めてきた。
 
 そしてミラーレスは、毎年縮小が続く現在のデジカメ市場を支える存在である。CIPA(カメラ映像機器工業会)の統計によると、17年の一眼レフカメラの出荷台数は前年比11.1%減った一方、ミラーレスカメラは前年比29.2%伸びた。これがデジカメ市場全体での出荷台数3.3%の増加を支えているという状況なのだ。
 
 当初は初心者向けだったミラーレスカメラが、一眼レフカメラの牙城であるプロ向け市場においても存在感を高めてきているのだ。ソニーが13年にフルサイズミラーレスカメラを、富士フイルムが17年にミラーレス中判カメラを投入しているのは、まさにプロ顧客の乗り換えを狙ったものだ。実際、「ボディの軽さや画質などの点で、一眼レフと全く遜色がなく、レンズのラインナップも徐々に充実してきている」(報道カメラマン)という理由で、キヤノンやニコンからソニーに乗り換えするカメラマンも徐々に増えてきているという。これまで最も高い性能を持つ製品は一眼レフカメラであり、ミラーレスはあくまでもエントリーユーザー向けと位置付けてきた両社も方針を転換せざるを得なくなった。
 
 18年のこの時期に2社がフルサイズミラーレスを発表したのには、もう一つ理由がある。カメラマンと一眼レフカメラメーカーにとっては最重要イベントであるオリンピックが二年後に迫っているからだ。これまで、競技会場でニコンの黒い望遠レンズとキヤノンの白い望遠レンズのどちらの本数が多いかで両社はしのぎを削ってきたが、「スポーツカメラマンでもソニーを導入するカメラマンが徐々に増えており、オリンピックでは“3社目”のメーカーのカメラを持つカメラマンも増えるのではないか」(別の商業カメラマン)とみる向きは多い。例えば、ソニーはキヤノンとニコンしか実施していなかった、スポーツイベントにエンジニアスタッフを派遣して自社カメラユーザーをサポートするサービスを一部で始めている。サービス面も含めて、2つの一眼レフカメラメーカーのライバルになりつつあるのだ。
 
 キヤノン、ニコンとも一眼レフ事業は今後も続け、製品も出し続けていくと表明し、プロ向けに関して表立ってはミラーレスが優位だと認めていない。だがそろってのフルサイズ参戦は、浸食されつつある市場を防衛する必要に迫られたからに他ならないだろう。あえて新しいマウントを開発してまでもフルサイズミラーレスに参戦したのはこのためだ。
 
(記事を一部引用しています)

 ニコン、キヤノンがフルサイズミラーレス市場に参入した事情についての記事です。
 これまでミラーレスを購入する人は、スマホなどで写真に興味を持ち、一眼カメラを購入したいと考える人が多く、いわばエントリークラスのカメラとしてのミラーレスカメラが売れていたと考えられていました。スマホで撮影していた人にとっては背面液晶での撮影やEVFでの撮影に違和感がないため、背面液晶しかないミラーレスやEVFのミラーレスでも問題なく利用できているようですね。
 ところが最近では、APS-C一眼レフやミラーレスを購入していた人が、次に買うカメラのアンケートとして次はフルサイズカメラを購入するという人がかなり多いのだそうです。そうすると、フルサイズで小さいカメラがいいのでフルサイズミラーレスを購入したいという人が多くなっているようです。
 また、ミラーレスカメラはEVFの遅延などの利用から動く被写体の撮影、例えばスポーツの撮影などには不向きなどとされていますが、ポートレートのような作品作りであればミラーレスでも問題ないというよりむしろEVFのおかげで撮影する前に実際に撮影する作品の状態を見られるので便利に利用できるということもあるようです。さらにスポーツ分野でも、ミラーレスは無音で撮影できるため、ゴルフ、射的、アーチェリーなど静粛性が求められるスポーツでは遠慮無く撮影できるということで、ミラーレスを利用する人が増えているようですね。
 そのような理由から、いよいよフルサイズミラーレスを無視することができず両者とも参入していったというのが大きな理由のようです。
 ニコンにとってはエントリークラスのミラーレスがない状態なので、Nikon 1やAPS-Cミラーレスを含めどうなるかきになるところですね。
 詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。


(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180914-00179672-diamond-bus_all