ニコン 液晶露光装置シェア58% 市場全体でも1位に肉薄 強さ発揮

ニコン 液晶露光装置シェア58% 市場全体でも1位に肉薄 強さ発揮

FPD装置メーカーランキングトップ10に日本勢は6社

各社の発表資料などをもとにDSCCの調査結果を加味したFPD(LCDおよびOLEDの合計)製造装置の企業別売り上げランキングを見ると、トップ10に日本勢として露光装置を手がけるキヤノン、ニコンのほか、東京エレクトロン(TEL)、アルバック、ブイ・テクノロジー、SCREENの6社がランクインしている。2019年上半期を見ると、高額な大0.5世代用露光装置市場を独占する状態のニコンがトップのApplied Materials(AMAT)、2位のキヤノンに肉薄してきており、トップ集団を形成するなど、日本のパネルメーカーや世界で苦戦が続いている一方で、製造装置業界はその強さを発揮し続けている。

FPD製造装置市場の中でももっとも巨大な市場分野を形成している露光装置はキヤノンとニコンの寡占状態となっており、キヤノンが数量ベースのシェア58%で金額ベースのシェア42%、ニコンが数量ベースのシェア42%で金額ベースのシェア58%となっているが、今後、LCDのMMG生産方式が普及していくことで、キヤノンの数量ベースのシェアが60%を超す見込みであるという。

(記事を一部引用しています)

ニコンのFPD露光装置のシェア58%

FPD製造装置の販売シェアでニコンが1位に肉薄しているような状況のようです。記事によれば、FPD(液晶や有機ELパネル)の製造装置のシェアにおいて、売上高ベースでニコンは一位のAMAT、2位のキヤノンに続き僅差で3位になっており、市場の中でも存在感を高めているようです。

FPDの製造装置には工程によって様々な種類がありますが、その中でも露光装置ではキヤノンとニコンがほぼ独占しているような感じになっていて、ニコンはそのFPD露光装置では金額ベースで58%ものシェアを獲得しているということです。

ニコンはカメラなどの映像事業と、露光装置などのメカトロ関連事業で多くの利益を出しているわけですが、映像事業がスマホのおかげで市場が縮小するなど厳しくなっているなか、露光装置関連事業は最後の頼みの綱というような事業になっています。その事業が好調ということは非常に好ましいことなのではないか?と思いますね。

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それでも残る一抹の不安

あれ?露光装置って昔のことで、もうシェアをかなり失ったんじゃなかった?と思う人がいると思いますが、そちらは半導体露光装置です。こちらはFPD露光装置でちょっと違いますね。

半導体露光装置のほうは、昔はニコンとキヤノンでほとんどのシェアを占めていたのですが、今はASMLという企業の1強になってしまいました。

半導体露光装置というのは半導体にレーザーを照射して回路をプリントする装置なわけですが、どんどん半導体が小型化していく過程のなかで、より精度を高くプリントする必要がでてくることになりました。それまでレンズの性能を高めたりして対応していたのですが、その中である画期的な手法が実用化されます。それが「液浸」という方法です。これは半導体とレーザーを照射するレンズの間に液体を入れることで、液体の屈折を利用して回路をプリントする解像度を高める装置です。ASMLという会社がその液浸技術を採用した製品を発売することでシェアを伸ばしていって、残念ながらニコンやキヤノンのシェアは非常に少ないものになってしまいました。

このように、一つの新しいイノベーションによって古い技術が衰退していくことは結構あることです。現在、ニコンもキヤノンもFPD露光装置では頑張っていますが、同じように何かしらの新しいイノベーションによってシェアを奪われてしまうということがあるかもしれません。ですので、カメラについてもそうですが、どんどん新しい技術を取り入れた新製品を開発していき、ポジションを堅持していく必要があるのかもしれませんね。

詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。


(記事元)https://news.mynavi.jp/article/dscc2019-3/

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