ミラーレス投入も出荷数は前々年の7割まで減少 カメラ業界復活はあるのか?

ミラーレス投入も出荷数は前々年の7割まで減少 カメラ業界復活はあるのか?

(記事を一部引用しています)

デジカメシェア急激に縮小

CIPA 一般社団法人カメラ映像機器工業会がレンズ交換式カメラの出荷数推移を発表しました。その統計が上記の画像になります(画像クリックで拡大します)。2018年はほぼ前年か、10%減少程度の出荷数量を保っていましたが、2019年に入ると落ち込みが顕著になり、2017年と比較して30%減少という状況になってしまっています。

CIPAの公開している出荷数量月間推移によれば、2018年こそ、ほぼ2017年実績と同じかやや少ないぐらいで推移していることがグラフからわかります。しかし2018年後半から前年割れが常態化し、2019年になると前年の2017年実績を大幅に下回るばかりか、2018年実績も下回る状況になっており、市場が縮小していることがよくわかりますね。

2019年の10月はグラフが上昇し、2018年に近い出荷数になっていますが、たぶん10月からの消費増税を見越しての駆け込み需要の可能性が高いと考えられ、10月になるとさらに落ち込む可能性も高そうです。この辺は来月の発表で明らかになると思いますね。

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カメラは機能的にすでに成熟してしまった?

このように市場が縮小しているのは、スマホカメラの進化も理由にあると思いますが、根本的にはカメラの性能が一般人の求める性能をすでに大幅に超えてしまったからと考えられそうです。

以前のカメラは、暗い場所での撮影が難しかったり、連写ができなかったり、オートフォーカスが遅かったり、被写体を追うことが難しかったりなど、様々な不便な点がありました。しかし、今は裏面照射型センサーや合成により暗い場所でもノイズのない明るい画像を撮影できるようになったり、CMOSセンサーの利用で連写が可能になったり、像面位相差センサーでオートフォーカスが速く正確になったり、AI技術による人の瞳にフォーカスを合わせることができるようになったりして、普通に利用するぶんには不満に思うことはかなり少なくなってしまっています。

いま所有しているカメラを利用していて不満がなければ、新しいカメラを購入しようという気持ちにはなりません。すでに既存のカメラはほとんどのユーザの要求を満たしてしまっていると考えられるため、何かしらの非常に優れた機能が搭載されなければ、新しい製品を購入しようと思わないような状況になってしまっていると考えられます。

一眼レフからミラーレスの進化は、かなりの進化ではありますが自分の撮影スタイルとの兼ね合いでミラーレスを導入するだけのメリットがあると思わなければ買換えようとは思いません。さらにすでにミラーレスを購入した人は、新しい機能が欲しいと思わなければ、新しいミラーレスを購入しようと思わないと思われます。

そうなると、一眼レフからミラーレスに買い換えようというのは非常に強い動機になると思いますが、ミラーレスからミラーレスに買い換えようという需要を満たすだけの機能向上をすることは現実的にはかなり難しい状況になっているように思われますね。

ですが、何かしら新たな機能が追加されることで、一気にその買換えを促すことも可能になると思われますので、そのあたりの新しい発想を生み出すことができるかどうかがメーカに求められているのかもしれませんね。

詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。

(記事元)http://www.cipa.jp/stats/documents/j/dw-201909.pdf

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