各社で異なるミラーレスのマウント戦略 どの戦略がベスト??

各社のミラーレスマウントの戦略のまとめ

ニコンやキヤノンがフルサイズミラーレス市場に参入して1年が経過しました。思えばあっという間でしたね。その間にも様々なカメラ、レンズなどの新製品の噂が飛び交い、カメラの歴史の中では、かなり激動の1年だったのではないかな?と思います。

また各社がフルサイズミラーレスやAPS-Cミラーレスを発売したことで、それぞれ各社のマウント戦略みたいなものも見えてきましたね。今回は、それぞれの各社のミラーレスマウント戦略について考えてみたいと思います。

各社で分かれるマウント戦略

ニコン

まずニコンからです。ニコンはフルサイズミラーレス用のマウントとしてZマウントを採用しました。マウント内径55mm、フランジバック16mmということでフルサイズミラーレス用のマウントとしては、どのマウントよりも内径が大きく、どのマウントよりもフランジバックが短いものとなっています。

そして先日、Zマウントを採用したNikon Z 50が発売されました。このことから、ニコンはフルサイズミラーレスとAPS-Cミラーレスで同じZマウントを採用するということが確定しました。

このことからフルサイズ用レンズもAPS-Cミラーレスで利用できたり、その逆も可能になりAPS-Cからのステップアップがしやすくなったり、フルサイズ用のレンズもAPS-Cで利用できるので(焦点距離はかわりますが)レンズのラインナップの拡充がしやすくなったと言えますね。

しかし、Zマウントは非常に大きいのでAPS-C用としては大きすぎる可能性があります。そのため小さな筐体のAPS-Cミラーレスを作るのは難しい可能性があって、このあたりがネックとなるかもしれません。

マウントはどのマウントよりフランジバックが短いわけですが、このことは他社のレンズをすべてマウントアダプタを経由して利用できる可能性があり、そういう意味ではメリットがありそうです。

ソニー

ソニーもニコンと同じくフルサイズミラーレスとAPS-Cミラーレスで同じEマウントを利用しています。なのでフルサイズミラーレスとAPS-Cミラーレスのレンズに関してはニコンと同様にどちらのレンズも利用できるという関係にあります。

ですが、異なるのはなんと言ってもマウント内径ですね。Eマウントはフランジバックは18mmですが、マウント内径が46mmです。Zマウントより9mm小さい計算になりますね。これはソニーがAPS-C用のマウントでフルサイズセンサーをのカメラを作ったからと考えられていて、フルサイズセンサーで利用するには小さすぎるのではないか?と見る向きもあります。なのでフルサイズ用のマウントでAPS-Cカメラを作ったニコンとは真逆の関係といえます。

そのためレンズ設計の自由度がある程度限られ、大口径のレンズや、描写性能の高いレンズを作るにはかなり高い技術力が必要な可能性もでてくるかもしれないというデメリットがあります。ですが、今ではソニーもいいレンズをかなり発売しているようですので、このあたりは杞憂になるかもしれません。将来的にニコンやキヤノンがどのような性能のレンズを発売してくるかで、杞憂かどうかがわかるのかもしれません。

キヤノン(パナソニック)

キヤノンはソニー、ニコンとは全く異なるマウント戦略で、APS-C用にEF-Mマウント、フルサイズ用にRFマウントいうように別々のマウントを採用しています。

異なるマウントとすることでフルサイズ用にはフルサイズに適したサイズのマウントを、小型なセンサーのAPS-C用にはAPS-Cに適したサイズのマウントを利用できることになります。APS-C用の小さなマウントを利用できるため小さいAPS-Cカメラを設計可能になり、カメラの小型化に寄与します。

可能であれば、このようにフルサイズにはフルサイズ専用の、APS-CにはAPS-C専用のマウントを利用するのがベストだと思いますが、異なるマウントで異なるレンズのラインナップを拡充する必要があるため経営効率上はどうしても悪くなってしまいます。

このあたりは4/3インチセンサーでマイクロフォーサーズマウントを採用し、フルサイズセンサーでライカLマウントを採用しているパナソニックにも同じことが言えますね。ただ、レンズラインナップという観点からは、マイクロフォーサーズもライカLも複数のメーカが参入できるようになっていますので、キヤノンよりはレンズラインナップについて問題となる可能性は少ないかもしれません。

オリンパス

さて、最後にオリンパスですがオリンパスはフルサイズ市場に参入しないことを選択しています(今のところ)。そのため4/3センサー用に開発されたマイクロフォーサーズマウントを使い続けることになります。フルサイズに参入しないので、マウント問題とは無縁ということが言えますね。

いわゆる集中と選択ということだと思いますが、APS-Cという強力なライバルがいるということが最大の問題点ですね。ですがカメラもレンズも小さくできるので、そのあたりでどのように差別化できるかが重要になりそうです。

どの戦略がベストなのか

他にも富士フイルム、ペンタックスなどのメーカもありますが複雑になるので上記の5メーカについて記述してみました。ご覧の通り各社とも異なるマウント戦略になっています。

この中でどの戦略がベストなのかは、まだ残念ながらわかりません。フルサイズ用のマウントに統一するか、APS-C用(とみられる)のマウントに統一するか、それぞれ別々の異なるマウントを採用するか、どれも一長一短で判断するのは難しいと思います。

この結果については、将来的にある程度のレンズラインナップが揃ったり、マウントによるデメリットが大きく明らかになったときに初めてわかるのではないのかな?と思います。もちろん、まったくどの戦略でも問題なかったということになる可能性もわるわけで、今後、注意深くみていきたいところです。

皆さんはどのような戦略がベストだと思いますか?