キヤノンはなぜフルサイズミラーレスに新マウントを採用したのか?

 EF-Mマウントがあるのに、なぜキヤノンは新マウントを採用したのでしょうか?

 
 キヤノンは言わずと知れた一眼レフのトップブランド。同社の一眼レフ用マウント「EFマウント」は1987年、それまでの「FDマウント」に代わるオートフォーカス時代の新しいマウントとして誕生した。デジタル一眼の時代になってもそれは受け継がれ、そこから派生したAPS-Cサイズセンサーの一眼レフ専用の「EF-Sマウント」が登場する。
 
 2008年、パナソニックが世界初のミラーレス一眼を出すと、2012年にはキヤノンも「EOS M」シリーズでAPS-Cサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼を投入する。ここで「EF-Mマウント」というミラーレス一眼専用のマウントが誕生した。EOS Mシリーズは現役で、エントリー層向けの「EOS Kiss M」がヒットしたのは記憶に新しいところだ。
 
 と、すでに一眼レフ用とミラーレス一眼用のEF-Mマウントを持っていながら、新しいRFマウントをここで投入したのである。なぜか。
 
 EF-Mマウントはカメラを小型化するためAPS-Cサイズセンサー用にデザインされており、それを35mm判フルサイズセンサー(以降、フルサイズセンサー)用に流用するのはいささか無理があったのだ。将来を考えて、フルサイズセンサーの性能を発揮するための新しいマウントを設計したのである。それがRFマウント。
 
 マウントの内径はEFマウントと同じ54ミリ。マウントと撮像素子の距離を示すフランジバックは20ミリ。さらに、レンズとカメラボディで様々な信号をやりとりする通信システムを新しくし、マウントアダプターを介してEFレンズの機能を使え、フォーカスや絞りデータや手ブレ量やレンズ収差といった撮影に必要なデータに加えて、レンズ上のコントロールリングやレンズ情報表示用のデータ、デジタルレンズオプティマイザー用の信号(レンズの特性や撮像素子周りの特性に応じて画像を補正する機能)をやり取りできるようにした。
 
 APS-CサイズセンサーはEF-MマウントのEOS M、フルサイズセンサーはRFマウントのEOS Rという、同じミラーレス一眼でもマウントが違うという少々ややこしいことになったわけだが、今後数十年(EFマウントが31年目を迎えたことから『次の30年に向けて』と語っていた)を考えると、新しいマウントが必要になったということだろう。
 
(記事を一部引用しています)

 キヤノンがRFマウントを開発した理由についての記事です。すでに以前のEOS Mに関するインタビュー記事でキヤノンの開発者がEF-MマウントはAPS-C用に設計されたものなので、フルサイズセンサーを投入すると周辺が減光したらケラレたりする可能性があるので無理だろうと述べていました。
 ですが、当時はAPS-Cミラーレスだけ発売していたソニーは、EF-Mマウントとほとんど同じサイズのEマウントでフルサイズミラーレスを投入してきたため、EF-Mマウントでもフルサイズミラーレスが可能なのではないかという憶測から、EF-Mマウントがどうなるのか、フルサイズミラーレスに採用されるのか、それともフルサイズは新マウントになるのか興味をもって見られていましたね。
 ですが、蓋を開けてみたらやはり実際にはフルサイズセンサーを搭載するのは難しいということで新マウントを採用したようです。こうなりますと、逆にソニーのフルサイズミラーレスは大丈夫なのか気になるところですが、やはりレンズ設計上はソニーのほうが制約が多いのだと思われます。
 ところで、キヤノンはRFマウントとEF-Mマウント、EFマウントと3マウントをラインナップすることになるわけですが、これは経営上のデメリットになる可能性はありそうです。将来的にどうなるのでしょうか?個人的にはRFマウントでAPS-Cミラーレスを発売した時点で、EOS Mシリーズ、EOS Kiss MシリーズもRFマウントに移行して、そのままEF-Mは事実上の終了となって、EFマウントとRFマウントの2マウントのみを維持する方向になると思うのですが、キヤノンとしてはどのような戦略を考えているのか気になるところですね。
 詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。


(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180925-00000092-zdn_n-prod&p=1