Zマウント開発秘話 フランジバック16mmは究極の解

最初に決まったのはフランジバックで、そこからマウント径を決めるまでは時間がかかりました。

とはいえ、フランジバックについても簡単ではなかったです。光学設計からすれば「短ければ短いほど良い」ということで、光学設計担当はどんどん短くしてくれと要求しますが、カメラ側のボディ設計からすると、短くなるということは、それだけメカの配置が難しくなります。ボディのカバーなどもどんどん薄くしなければならず、剛性を確保するのが大変になります。また、メカシャッターを入れるスペースが必要ですとか、イメージセンサーのカバーガラスの厚さなどにも配慮しながら入念な検討をしたうえで、16mmが究極の解であるという結論に至りました。

マウント径は、みんなFマウント時代にやりたくてもできなかったことがあり、ものすごく大きなマウント径の案から小型化を最優先にしたものまで含めて最終的に5つの案に絞られました。この中から上層部へ提案するマウント径を決めることになりました。

この時、単純にサイズ的な観点、開放F値を含めて新しい光学的な提案ができるかどうかの観点、そして、新しいものと従来製品を含めてボディやレンズを組み合わせた場合のシステム全体としてのバランスの観点、の3つを評価軸で見ていきました。

結果としては、F1.0を切ることができるサイズで、新次元の光学性能に挑戦したいという皆の想いが決め手となり、現在のZマウントを提案することとなりました。

(記事を一部引用しています)
(記事元)https://dc.watch.impress.co.jp/docs/interview/1239336.html

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Zマウントは光学を優先

デジカメWatchがZマウントの開発に関する記事を掲載しています。

Zマウントの内径やフランジバックをどのような決めたのか?といったとても興味深い記事が掲載されています。記事によれば、Zマウントは光学を優先した内径とフランジバックになっているとのことです。実はフランジバックは短ければ短いほどいいということなのだそうです。ですが、短くするとマウントやカメラの剛性の問題、カメラの筐体を小さくできないという問題がでてくるので、様々なことを検討した結果、現在の内径とフランジバックに落ち着いたということのようですね。

他社とマウント内径やフランジバックの長さが異なることについては、ミラーレスでやりたいことが、各社によって違うからだろうとしています。ニコンとしてはレンズ設計を最優先した結果、今のマウント仕様になったということのようです。

もっと小さくできたZマウント

Zマウントを初めてみたときには、中判センサーが入るのではないか?と思うぐらいの大きなZマウントですが、記事によればカメラのコンセプトが小型化を追求したものであったら、もっと小さなマウントを採用できたとしています。だけど、Zマウントはやはりレンズの設計を優先したということのようですね。

カメラの筐体は大きくなってしまうのですが、実はレンズの小型化には寄与している側面があるそうです。まず鏡筒が大きくなるのでレンズ設計の自由度が高まり光学系、機構をコンパクトにすることができるので、レンズそのものの小型化に寄与する場合もあるとしています。

そして珍胴沈胴機構も作りやすいということで、こちらもレンズの小型化に寄与していて、概ねf/4以下のレンズですと珍胴沈胴機構を利用した小さなレンズを作れるようです。

Nikon Z 50などは、本当にパンケーキのような薄い標準ズームになっていますが、これもマウント口径が大きく珍胴沈胴式を採用できるメリットなのでしょうね。レンズも光学性能が高いと評価が高いです。APS-Cはレンズも小さくなるでしょうから、どれにも珍胴沈胴機構を採用することができそうなので、かなり小さなレンズが発売される可能性があるようで楽しみですね。

その他レンズなどについて、細かなインタビューがありますので、いちど記事元をご覧いただくことをオススメします。

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