カメラにAIが搭載されると何がどのように変わるのか

 カメラにAIが搭載すると、様々な変化があるかもしれません。

 最近はスマホにAIチップが搭載されるようになってきています。
 これまでスマホのAIを利用した機能は、すべてインターネットに接続されたサーバのリソースを利用してきました。例えば、Siriなどの音声認識に関する機能は、いちどネット上のサーバに音声データが送信され、そしてその内容を判断し、結果をスマホ側に送信するというようなことを行っています。
 しかし、これだとスマホにAIに関する機能は必要なくなりますが、インターネットに接続していないと機能が利用できません。そうするとオフラインでのAI機能は利用できなくなります。また、いちいちデータをネットに送信する必要があるため、それだけ電力を必要とします。つまり、スマホの充電池も消費することになってしまいます。
 そこでスマホに搭載されるようになったのがAIチップです。AIチップはAI用の機械学習に特化したICチップのようなものです。なぜAI専用のチップを搭載するかというと、AIに特化した計算を、より高速に、電力を消費しないために搭載されています。同じ機能をCPUやGPU(グラフィクスチップ)に行わせてもいいのですが、CPUの機能を利用するとスマホ自体が重くなりますし、電力も多く消費してしまいます。低消費電力に徹したAI用チップを搭載したほうが、よりよいということになりますね。

 ではカメラにAIチップが搭載され、AIの機能が利用できるようになると何がどうかわるのでしょうか?
 AIの得意な分野は、まさに画像の区別に関することです。例えば、膨大な写真の中から犬が写っている写真だけを分別したりすることが、AIの最も得意な分野です。なのでカメラとAIは非常に親和性があると考えられます。

 例えばソニーやキヤノンには瞳AFという、人物の目にフォーカスを当てるシステムがありますが、AI機能を利用すれば、より確実に目にAFを当てることができるようになると思います。
 それに加えて人そのものをカメラに学習することも可能になると思います。多くの人物の中から特定の人だけを認識して、その人にフォーカスをあてつづけるということも可能になるでしょう。そうすれば、運動会で自分の子供だけにフォーカスを当て続けるカメラも可能になります。

 その他にも、その人が好む露出といったものもカメラは学習してくれるかもしれません。例えば、撮影者はランダムに撮影した画像の中から、自分の思い通りに撮影された画像にチェックし、カメラに学習させます。すると、どのような被写体のときに、どのような撮影手法を撮影者が好むのかカメラが学習してくれるようになります。そうすると、すべてオートで撮影しても、カメラが被写体を判断して自動的に様々な設定を好みに合わせて設定してくれるので、自分好みの写真を簡単に撮影できるようになります。

 また逆に自分が撮影した画像について、カメラが採点してくれるようなシステムも可能になるかもしれません。今ではカラオケで、自分の歌った歌を採点してくれるシステムは当たり前ですが、それと同じことがカメラにもできるようになる可能性があります。
 あらかじめプロカメラマンが撮影した画像をAIに学習させておけば、撮影者が撮影した画像を判断して採点するというようなことも可能になります。もちろん、どのような写真が好きなのかは人によって好みがわかれるところだと思いますので、特定のプロカメラマンをプロファイルをカメラにダウンロードするようにすれば、そのカメラマンによる写真の採点などというものも可能になるでしょうし、そのデータをダウンロード販売するようにすれば、カメラメーカにも後からのダウンロード販売による儲けというものも期待できるようになりますね。

 このようにAIがカメラに搭載されると様々な機能が実現しそうです。もちろんすべてがプロ向けの機能というわけにはなりませんが、ポートレートにおける瞳AFに近いような機能はプロフェッショナル向けにも十分に利用できる機能になると思います。
 さらにアマチュア向けには、より簡単に素晴らしい設定を自動に行ってくれるばかりか、写真撮影の学習や勉強にもOJT形式で撮影手法を学習できるというような可能性もあり、今後が楽しみになっていくと思います。
 恐らくカメラへのAI機能の搭載は、今後は必須になっていくと思いますので、どのようにアプローチしていくのか楽しみですね。

 

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