日本の製造メーカは脱中国化できるのか コロナの影響で中国依存リスク顕在化

 今後もサプライチェーンを構成する部品工場や事業所で新型コロナの感染者が出ると、操業が停止してまた部品不足に陥る懸念が続く。パソコンであれば数千点に上る部品の1つでも欠けると製造に支障をきたす。そのため、局所的に部品がないと製造台数が下押しされてしまう。

 新型コロナの影響でサプライチェーンの脆さが明らかになったのはパソコンだけではない。パナソニックではビルトイン型自動食器洗い機の納入が滞ったほか、3月に発売を予定していたロボット掃除機の新機種発売が4月にずれた。カメラメーカーではニコンが3月に発表を予定していたデジタル一眼レフの新機種を5月発表に延期。キヤノンも部品調達が不安定なことを理由に、3月国内のカメラ生産を一時休止した。

 今回、電子機器から家電、住宅設備など幅広い分野でサプライチェーンの中国依存が、あらためてリスクとして顕在化した。こうした反省から、「脱中国」を進めるべきとの論調が一段と強まっている。

(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200509-00349136-toyo-bus_all

[itemlink post_id=”5746″]

製品供給の中国依存を崩せるのか

東洋経済が製品製造の中国依存の問題について報告しています。

記事によればテレワークの推進でパソコンに関連する需要が急増しているそうです。ですが、テレワークによる急増と、さらに中国のサプライチェーンの供給が寸断され主要部品が不足してしまい、製品が製造できず、結果としてパソコン関連の製品が不足するような状況になってしまっているようですね。

そして皆さんもご存じの通り、ニコンがNikon D6や新製品の発売を延期したり、キヤノンが部品の調達が不安定になったため製造工場を一時的に休止するなど、カメラメーカにも新型コロナの影響はかなり大きなものになっています。

この教訓から中国にサプライチェーンを依存することは将来、大きな問題になるかもしれないとして、脱中国化が進むかもしれないとしています。

簡単ではないサプライチェーンの構築

実際に価格.comでPC関連の製品をみてみると、かなり売り切れになっていることがわかります。例えば、無線ルーター、PC用モニタ、マウス、キーボード、Webカメラ、ヘッドセットなどが、多くのサイトで売り切れになっていて驚きます。かつてこんなことがあったのか?というような感じで売り切れになってしまっています。

これは、たぶん自宅でテレワークをしようという人が、デスクトップやノートPCを購入し、併せて自宅にWiFi環境を構築したり、Webカメラと、ヘッドセットでテレビ会議ができるような環境を整えようとしているのだと思われますね。たぶん自宅ではスマホ、またはタブレットでネット環境は十分という人が、テレワークでPC環境が必要になった可能性が高いのかな?と思いますね。

パソコンや、パソコンの関連部品を製造するのには、その周辺に様々な部品や素材などを供給する企業が必要になります。まずは電子部品を製造するのに必要な基板から始まり、様々なICチップも必要ですし、ネジ、筐体のプラスティック部品、梱包する箱、説明書なども用意しなければなりません。そして、それらを製造するための企業が製造工場の近くにある必要があります。輸送コストが非常に高くなるからです。

そうすると、ICチップの製造に必要なシリコンなどを作る企業が近くに必要だったり、プラスティックを成形する金型を作るメーカですとか、紙を製造する企業、紙に印刷をする企業なども近くにないと・・・ということで、数十、数百という、一見無関係と思われる企業が一つの場所に集中的に存在していないと、これらの製品は販売できないということになります。

これがサプライチェーンの全体図になるわけですが、これを今の中国から他の国へすべて移行させるというのは簡単なことではなく、脱中国は非常に難しいミッションになるかもしれないようですね。ですが民主国家でない独裁国家としての中国ではいつも政治的なリスクがあり、中国政府が気に入らない国への輸出を認めないということになると、その国家の経済はとんでもないことになってしまう可能性があります。そのリスクを軽減させるためにも製造業を中国に依存することはよくないとわかっているのですが、なかなか実現できないというのが実情だと思われますね。

お知らせツイートしています

新着記事のお知らせツイートをしています。フォローしていただけると嬉しいです。
(Twitterページ)https://twitter.com/Nikon1Blog

[itemlink post_id=”5746″]