日本のカメラメーカ 「新型コロナでとどめを刺された」

 世界でも数少ない日本メーカーがトップシェアを誇るデジタルカメラ業界が、新型コロナウイルスの影響で窮地に立たされている。カメラ付きのスマートフォンの普及で安価なコンパクトデジカメが淘汰(とうた)される中、新型コロナ感染拡大に伴う外出自粛で撮影機会が奪われ、根強いファンの多い一眼カメラなど高級機の需要まで減少しているのだ。各社はユーザーのつなぎ留めを狙い、高機能化や動画撮影の充実で生き残りを図っている。

各社が高画質や動画機能に力を入れるのは、市場が急速に縮小する中で、ターゲットを愛好家のようなユーザーに絞り込まざるを得ないという事情がある。カメラ映像機器工業会によると、デジカメの世界出荷台数は平成22年にピークの1億2146万台を記録したが、令和元年は9割程度少ない1521万台まで落ち込んだ。今年は東京五輪の“特需”も期待されていたが、逆に新型コロナの影響で需要が急減し、「とどめを刺された」(業界関係者)との見方も広がる。

(記事を一部引用しています)
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/1a555b18297f3a411d15f6d372c34f7d13869e96

カメラ需要が激減

産経新聞がカメラ市場に関して報告しています。一部を引用していますので、全文は記事元リンクからご覧ください。

記事によれば、コンデジがスマホなどに淘汰され、その結果、機能的に差別化のできる高級機種にシフトしているとしていますね。カメラの出荷台数はピーク時の10分の1程度になっており、どうしても高級機種にシフトせざるを得ないとしています。

スマホやパソコンなどの発達で、様々な産業が衰退していったということは過去にもありました。例えば、ワープロなどの普及で、自宅で印刷ができるようになり、年賀状や簡単なチラシなら自宅で作れるようになり、町の印刷屋さんが苦境に立たされることになります。

インターネットの普及でネットで専門書が購入できるようになると、町の本屋さんはもちろん、県庁所在地にあったような大きな書店も撤退に追い込まれるようにまでなっています。

いまではスマホやタブレットでテレビや映画も見れますし、仕事もある程度はできますよということで、WindowsやMACのパソコンや、据え置き型の液晶テレビの需要も低下しているようですし、LINEで通話できるしスマホもあるということで固定電話や、固定電話機への需要も低下していっています。

その他にも例を挙げればきりがなく、ICレコーダー(ボイスレコーダー)、GPS、ビデオカメラ、ポータブルゲーム機、ネット回線など様々な製品がスマホに置き換わろうとしています。

とどめを刺した新型コロナウィルス

そのような中でも、ギリギリでなんとか頑張っていたカメラ市場ですが、残念ながら今回のコロナウィルスの影響がかなり強く問題となっているようです。

例えば、オリンパスのカメラ事業の譲渡は、まさに新型コロナウィルスの影響を受けた結果ということがいえるのではないのかな?と思いますね。たぶん、新型コロナがなかったら、まだ数年はオリンパスはカメラ事業を続けていた可能性があったと思います。

そして他のメーカにも新型コロナウィルスの影響はでています。ニコンもコロナウィルスの影響で2期連続の赤字を覚悟しなければならない状況だとしています。ニコンは製品の利益率が低いと噂されていて、少しでも製品の販売数が少なくなると、かなり大きな赤字になる可能性がありますので、そのあたりが心配されますね。

そのような中で、いま各社が力を入れているのがミラーレスによる動画撮影機能の向上です。これまでのビデオカメラよりも画素数が多く自由にレンズも交換できるということで人気がでているわけですが、その機能も早晩、各社同じような機能を実装してどんぐりの背比べという状況になると思います。

この状態から抜け出すにはスマホには絶対に不可能な何かを実装して、そして市場に受け入れられることしかないと思いますが、こういうのを見つけるのは非常に大変ですし、各社にそこまでの資金的な体力があるのか心配されるところです。

このままカメラのメーカも、サンヨー、シャープ、東芝といった家電メーカのようになってしまうのでしょうか?少し心配になりますね。

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