ニコン 半導体関連製品を安値で営業中?? インテル自社生産撤退可能性受け

「ニコンが半導体関連の製品で安値攻勢をかけている」。半導体の業界では最近、こんな話がささやかれている。証券アナリストによるとニコンが販売する半導体装置の7~9割がインテル向けだ。インテル偏重を改善するため、低価格で新規顧客を開拓しようと躍起になっている。

7月23日にはインテルのボブ・スワン最高経営責任者(CEO)が、これまでは自社工場で生産してきた半導体を、受託大手に頼ることを検討すると表明。

ただ、インテルが自社工場での生産を減らせば、ニコンの半導体装置の販売減に直結するとみられる。そうした懸念材料も背景にニコンの株価はスワン氏の発言後、11月19日の終値(701円)までに23%下げた。

半導体の生産工程で、基板に回路を転写する「ステッパー」と呼ぶ装置の市場でニコンと競ってきたキヤノンと比べても不利な状況にある。両社はパネル向けの露光装置ではシェアを二分するが、その後の工程で使う有機ELパネル向けの蒸着装置はニコンは手がけておらず、キヤノン子会社が世界シェアで首位とみられている。

(記事を一部引用しています)
(記事元)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66359780Y0A111C2I00000/

ニコン半導体露光装置事業も厳しく

日経新聞がニコンの半導体装置事業について記事にしています。記事はかなり長くて詳細なので、ぜひ全文を記事元リンクからご覧ください。

記事によれば、ニコンが半導体関連の製品で安売り攻勢をかけているのだそうです。どうやら、その背景にはインテルの半導体製造が不調になっているからと言われているからのようですね。というのも、ニコンの半導体装置メーカーとして販売する製品の7~9割をインテル向けの販売としているからだそうです。

そのインテルは自社での半導体の製造をやめ、他の会社に製造を委託する可能性を示していることから、インテルがもう半導体露光装置を購入しない可能性があり、そうなるとニコンの半導体関連の事業は大ダメージを受ける可能性があるということになっているようです。

利益を出しているのはパネル向けのみ

最先端の露光装置では、オランダのASML社の独占状態になっていて、ASMLが採用した技術からニコンは撤退しています。その理由は「経済合理性が成り立たないと考えた」からなのだそうです。つまり、今から開発しようとしても開発コストがかかり利益得ることができないと判断したことを意味しています。

この理由はいつか聞いたことがあるな?と思ったのですが、Nikon DLの時とまったく同じ理由ですね。

「ユーザーに満足いただける商品とすべく、全力をあげて開発に取り組んできたが、開発費が増加したこと、および市場の減速にともなう販売想定数量の下落などを考慮し、収益性重視の観点から、発売中止を決定した」

(引用)https://kakakumag.com/camera/?id=9759

そして液晶パネルの製造装置についてはキヤノンとシェアを二分する状況ですが、有機パネル向けの装置はニコンは手がけていないのでキヤノンが世界シェアトップとなっているそうです。

半導体露光装置を安価で売りたいのは、インテル偏重からの脱却という側面もある半分、中国が海外メーカに半導体の製造の委託をすることが難しくなり、自国生産に回帰しているからという側面もあるようです。ですが、そうなるとアメリカからお叱りを受ける可能性もあり、バイデン大統領になって政策がかわるかもしれませんが、かなり綱渡りな状態と言えるのかも知れません。

さらにインテルが半導体の製造を他社に任せるということで、とにかく事業を継続させるためになりふりかわまず営業にのでているということも考えられるわけですが、最新技術はASMLが握っているし今後の主流になりそうな有機パネルについては手がけていないということのようですので、やはりかなり厳しいことには変わりないのかな?と思いますね。

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