ニコンのZレンズ新製品はなぜ発売延期になったのか?? 理由が判明

ニコンは16日、4月に予定していたミラーレスデジタルカメラ向けズームレンズの発売を延期すると発表した。時期は未定。新型コロナウイルスの感染拡大によりタイの生産拠点へ日本から技術者の派遣ができなくなり、発売に向けた最終調整の見通しが立たなくなった。同社は「業績への影響は大きくない」というが、他社を追うミラーレスカメラ事業では痛手となる。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、同社のタイの生産拠点では日本からの技術者派遣が止まっているほか、部品供給や出荷の物流などにも影響が広がっているという。

ミラーレスカメラ向けレンズでは1月に発売予定を発表したもう1種類についても、発売時期が未定となっている。栃木県の同社工場で生産をしている他のレンズなどは現在、出荷に影響は出ていないという。

(記事を一部引用しています)
(記事元)https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&n_m_code=033&ng=DGXMZO58125520W0A410C2X20000

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ミラーレス用レンズの発売延期理由が明らかに

日本経済新聞がニコンのレンズの発売延期理由について報告しています。

ニコンは4月に発売を予定していたNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの発売を発売日未定としていました。これは事実上の無期限の延期で、いつ発売になるのかわからないということになりそうです。ニコンは単に製造上の理由としていましたが、製造上の理由とはどのような理由なのか様々な噂がありましたが、記事によれば、その噂はニコンからの技術者をタイに派遣できないことが理由なのだそうです。

これまでタイ国内でもコロナの影響でニコンの工場が稼働していないのかな?と思いましたが、どうやら日本の技術者がタイに行けない状況が続いているようですね。そして、部品の供給や物流にも影響がでていることも理由としています。

もちろん日本の技術者がわざわざタイまでいってレンズ生産を直接手がけているというのは考えられません。だからニコンの営業秘密となる技術で他社に流出させたくない部分だけを担当する技術者とか、製造の全体をみる責任者とか、できた製品の品質を管理する責任者などがタイに行けなくなってしまったので、全体の製造ができなくなってしまっていると考えることが妥当なのかな?と思いますね。

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なぜタイに行けないのか?

まず一つは企業活動の自粛を求められていることが理由に挙げられると思います。特に非常事態宣言が先に宣言された関東、関西あたりからの技術者の派遣は、仮にその人が新型コロナに感染していた場合、空港、飛行機内、タイ国内の人に感染を広げてしまう可能性があります。なので、いま感染の可能性が高い地域の人は移動の自粛を求められており、その観点から感染を広げるリスクを無視して海外に行くというのは、今は考えられない状況になっていると思います。

そして、もう一つは国が海外への渡航を制限していることがあげられます。調べてみると国はタイに対して渡航中止勧告をしていることがわかりました。

・3月31日,日本外務省は,今般の新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて,感染症危険情報レベルの引き上げ等を発表しました。
・同発表の中で,タイにおける感染症危険情報レベルはレベル2(不要不急の渡航は止めてください。)からレベル3(渡航は止めてください。(渡航中止勧告))に引き上げられております。
・在留邦人及び渡航者の皆様におかれては,感染の地理的拡大の可能性に注意し,現地の状況が悪化する可能性も念頭に,出入国規制や検疫措置の強化に関する最新情報を確認するとともに,感染予防に万全を期してください。

(記事元)https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20200331.html

これまではレベル2だったようで、恐らく仕事であれば恐らく渡航できたのだと思いますが、今はレベル3になり渡航中止勧告になっています。これですと一般的な企業としては国が渡航を中止して欲しいといっているのに、社員を派遣することは難しい状況だと思いますね。

そして、タイでの新型コロナの状況はどうなっているかというと、施策に一定の効果があって落ち着きつつあるようです。

 非常事態宣言下にあるタイで新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向に転じたため、政府が月内に期限を迎える同宣言の解除や生活制限の緩和について検討に入った。ただ政府内や専門家の間では感染拡大リスクの懸念がなお強く、緩和の時期や範囲について難しい判断が迫られそうだ。

 タイでは、3月下旬から罰則付きの政府命令によって娯楽施設や商業施設などが閉鎖され、レストランや喫茶店も持ち帰りと配達だけの営業に。同26日には全土に非常事態宣言を出し、今月から夜10時以降の外出やアルコール販売も禁止。陸の国境往来禁止に加え、空路での入国にも厳しい条件を課している。

(記事元)https://www.nishinippon.co.jp/item/n/601574/

タイでは厳しい制限を設定していましたが、それが奏功して生活制限の緩和について検討するレベルまでになっているようですね。なので経済活動にしても本格的に復旧する可能性があり、ニコンのタイ工場についての製造や物療についての影響がすくなくなる可能性があるようです。ただ、部品供給については相変わらず不透明な状況ではありそうですね。

このような状況から、まずは国内の感染拡大が落ち着いて、他国の人に新型コロナを感染させないよう安心して日本人を海外に渡航できる状況になることが、いまは重要なのだろうと思います。そして国が海外への渡航中止勧告をどの時点で緩和するかというのも重要になってきそうですね。少なくとも、その影響がなくなるまでタイでレンズの新製品の開発は難しい状況ではないのかな?と思います。

そして日本においては、とにかくいまは厳しいかもしれませんが我慢して、これ以上の感染を蔓延させないために一人一人が少しずつ我慢して、コロナの蔓延を防ぐことしかないと思っています。海外では罰金などの強制力をもって外出禁止をさせているわけですが、日本ではそのようなことができる法律がないのでできません。なので一人一人がより高い危機意識をもって自立的に対応していくことが重要だと思いますし、規律の高い日本人ならそれができると思っています。

さて話を戻して、レンズやコンデジ、新発売されるかもしれないAPS-Cミラーレスなどタイで製造する予定だった製品については、技術者をタイに派遣できないのですから、この状況が落ち着くまで、当面は発売される可能性は低そうです。いまはタイで様々な製品を製造していますので、恐らく今後のタイ製造の新製品の予定はすべて白紙になっているはずで、ニコンにとってはかなり厳しい状況になりそうですね。

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