現金派がiPhoneで電子マネー生活をして気がついてしまったこと 後編

■ 前回のおさらい

 まずは前回のおさらいです。前回の記事はこちらから

 まずは今回の目的です。

・電子マネー化して現金を利用しない生活に移行してみる
・Suicaを登録してクレジットカードからチャージできればいいのかな?(できればオートチャージで)

 目的はこういう漠然な感じです。
 いろいろ調査したところ、以下のようなことがわかりました。

・iPhoneのWalletアプリにクレジットカードを登録するとiDまたはQuick Payという後払い式の電子マネーが利用できる。対応店舗ではタッチするだけで支払いが可能
・iPhoneのWalletアプリにSuicaの登録が可能で、対応店舗では従来のSuicaカードのようにタッチして支払いが可能。
・SuicaアプリはWalletに登録したSuicaのサポートアプリとして動作する。
・Masterカード、JCBカード、アメリカンエクスプレスはWalletに登録してSuicaにチャージ可能。
・VisaカードはSuicaアプリに登録すればSuicaにチャージできる。

 またクレジットカードについては、以下のような制限があることがわかりました。

・Masterカード、JCBカード、アメリカンエキスプレスはWalletアプリに登録することで、iPhoneのアプリ内決済やWebサイトのネット決済にも対応が可能(Visaは不可能)。

 とりあえず、わかったのはこんなところです。

■ クレジットカードの追加

 ここまで調べたところで、iPhoneへのWalletアプリへの登録に関して、自分が所有しているVisaカードは様々な制限があることがわかったため、どうせならMasterカードも持っていると便利かもしれないな?と考えるようになりました。

 なので新しくMasterブランドのクレジットカードを新規発行することにします。調べると、最近はクレジットカードに後払い式電子マネーであるiDやQuick Payの機能があるクレジットカードがあることがわかりました。これがあると、iPhoneがなくてもクレジットカードを端末にかざすだけでiDまたはQuick Payで支払いを済ませることができます。皆さんのクレジットカードにもひっそりと搭載されている可能性がありますので、カードの裏面を確認してみると幸せになるかもしれません。

 で、調べてみたのですがiDとQuick Payの両方を搭載しているクレジットカードがあることがわかりました。iDまたはQuick Payのどちらかにしか対応していない店舗もあるので、こういうときに両方対応できるといいよねということで、このクレジットカードに決定です。もちろん永年無料です。なお、このクレジットカードはiPhoneのWalletアプリに登録するとQuick Payの電子マネーとして利用できるカードでした。

 ちなみに、このカードは信販会社系ですが、消費者金融系と家族に思われ、手紙が会社からきたときに借金したのか!と散々疑われました。とほほ。

 さらにこの後、このクレジットカードを選択したことは失敗だったかもしれないという驚愕の事実がわかることになります(結果的には問題ありませんでしたが)・・・

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■ 使用可能店舗を調べてみる 

 自分が電子マネー化しても、よく利用する店舗が電子マネーに対応していないと意味がありません。なので、とりあえずよく利用する店舗で電子マネー決済が利用できるのかどうか確認してみます。

 で、よくいくお店の対応状況を調べてみたのですが、案外と使用できるお店が少ないことがわかりました。調査結果の一部が以下の通りです。

・大手コンビニ各社 iD、Quick Pay、クレカ、交通系ICカード
・全国チェーンスーパーA iD、Quick Pay、クレカ、交通系ICカード
・地元スーパーB クレカ、スーパー独自の電子マネー
・地元スーパーC 現金のみ
・地元スーパーD クレカ、スーパー独自の電子マネー
・ホームセンターE クレカ
・全国チェーンドラッグストアF iD、Quick Pay、クレカ、交通系ICカード
・大手ショッピングモールG iD、Quick Pay、クレカ、交通系ICカード
・全国チェーン回転寿司H iD、Quick Pay、クレカ、交通系ICカード
・地元寿司屋I クレカ
・全国チェーンうどん屋J 現金のみ
・地元ラーメン屋K 現金のみ

 というわけで、コンビニはとっても優秀なわけですが、あとは全国チェーンのスーパー、飲食店、ドラッグストアなどは軒並み様々な支払い方法に対応しているので、Quick PayでもSuicaでも大丈夫そうです。ですが、問題なのは地元のスーパーや飲食店で、スーパーではクレジットカードには対応しているものの、電子マネーに対応しているスーパーはほとんどありませんでした。また地元飲食店はもちろん、少額の料理を提供する全国チェーンの飲食店では現金だけというお店も多いです。なので、完全に電子マネーに移行するというのは、ほぼほぼ無理だということが明らかになりました。

 というわけで、もうこの時点で目論みは徒労に終わってしまったわけですが、仕方がないので、このまま突き進むことにします。

■ Suicaをメインに使用してみようと検討してみる

 こうして、とりあえず利用できるお店で利用できればいいや的になってきて、とりあえずiPhoneにSuicaを登録して利用してみることにしました。

 登録は順調にいったわけですが、Suicaへのオートチャージに関して問題があることがわかります。SuicaのオートチャージにはJR東日本が発行するビューカードというクレジットカードでなければオートチャージに対応できないことがわかります。ということは、自分が新規発行したクレジットカードは、ビューカードではないのでオートチャージができません。というわけで見事に失敗しました。

 と思ったのですが、このオートチャージはJRの電車に乗り降りするために改札を通ったタイミングでチャージしてくれるもので、チャージしてある金額が足りなくなりそうになったら自動的にチャージしてくれるようなものではないことがわかりました。ということは、普段は買い物しようが何しようがチャージは意識的に行わなければならないので、オートチャージしたいという考えは、そもそも無理だということがわかります。

 というわけでクレジットカードの選択に失敗したかと思われましたが、なんとか無駄にならずに済むことができました。

 ですが、オートチャージができないなら、後払い式でチャージの必要がないQuick Payを利用しての電子マネーでもいいんじゃないの?ということになり、今度はQuick Payをメインに利用しようと考えることになります。

■ Quick Payをメインに使用してみようと検討してみる

 新しく発行したクレジットカードは、iPhoneのWalletアプリに登録するとQuick Payとして利用できるタイプでした。なので、これを利用すれば後払い式の電子マネーとして利用できるので、チャージのことを気にせず利用でき便利ではないかな?と考えました。

 幸い、交通系ICカードを利用できる店舗は、ほとんどでQuick Payにも対応しているので、Quick Payでも十分に活躍してくれそうです。
 
 ですが、ここで一つ問題がありました。Suicaの場合は、iPhoneのWalletアプリでエクスプレスカードに設定することができます。このエクスプレスカードというのは、iPhoneを端末にかざすだけで、ロックを解除しなくてもSuicaの機能として利用できる機能です。ということは・・・ですが、逆にいうとiDやQuick Payを利用する場合には、いちいちiPhoneのロックを解除してあげる必要があるということです。

 つまりTouch IDやFace ID、またタイミングによってはパスコードを入力してロックを解除する必要があるのですが、これが案外面倒です。まして自分のiPhone 8はTouch IDなので、指をあててロック解除する必要があるので面倒だということになりました。

 だったらやっぱりかざすだけで利用できるSuicaが便利だなと思い始め、SuicaだったらJRやバスに乗るときの支払いができるよなということで、やはりSuicaを検討することに。

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■ 結果的にメインに使用すると決めたもの

 そしていろいろと検討したのですが、結果的にiPhoneにはSuicaを登録してチャージしておくのですが、それはJRやバスに乗るときだけ利用するということにして、メインとしてはクレジットカードをそのまま利用することになりました。

 なんじゃそれって感じですが、案外それが一番使いやすいキャッシュレスへの道筋でした。

 まず、自分の利用しているクレジットカードはQuick PayとiDが搭載されているので、このカードをかざすだけで支払いができます。しかもチャージをする必要がありませんし、iPhoneで利用するときのようなロック解除の手間がありません。そして思いのほか電子マネーに対応しているショップが少ないですが、その中でもクレジットだけには対応しているというお店があるので、同じカードでクレジットカード支払いすれば現金を利用せずに済みます。

 またクレジットカードは出しやすい場所に保管しておけば、軽いので邪魔になりませんし、すぐに取り出して利用できるためiPhoneを取り出すより便利です。

 ただ一つだけ問題がありました。Quick Payの利用については、クレジットカード会社が提供する使用履歴確認サイトに反映されるのが非常に遅いです。店舗によるのかと思いましたが、ほとんど2週間遅れぐらいの反映になっていて、これだといくら利用したのか、その都度わからないので使いすぎてしまう可能性があります。なので、結果的にはQuick Payも使うことがなくなり、クレジットカードの機能だけ利用することになってしまいました。

 こうすれば使用するごとに明細が短期間で記録されるので、いくら使用したのかリアルタイムでわかるので便利です。ただ、クレジットカードは多くの場合、店員さんにカードを渡して操作してもらう必要があるので、このときにスキミングされたり、カード番号やセキュリティコードを暗記されたりしてしまったら、勝手に利用されてしまうリスクがあるため注意する必要もありますので、このあたりは利便性との兼ね合いになりそうです。自分の場合は、とりあえずセキュリティコードをマジックで黒塗りしてわからないようにしました。

 というわけで自分の環境では、クレジットカードを利用することでキャッシュレス化が完了という具合ですが、クレジットカードを使用できない店舗もあるので、その場合にはQuick PayやiDを利用し、さらに電車やバスにのるときにはiPhoneに登録したSuicaを利用するという形になりました。

 これだったら結果的に新規にクレジットカードを発行する必要はなかったわけですが、クレジットカードにQuick Payが搭載されていて便利なので、これはこれでまあよしとすることにしました。

■ 使用してみた感想

 実際に使用してみての感想ですが、当たり前ですが支払いはめちゃくちゃ便利です。クレジットカードもQuick PayもSuicaもカードを渡したり、タッチするだけで決済できますのでお金を渡したり小銭を探す手間がありません。ちょっとした散歩にいくときも、財布をまるごと持ち歩くのではなく、スマホだけで済むので便利だなと思いました。

 特にSuicaとQuick Payはレジに端末があり、使用できる電子マネーが記載されている店が多いのでわかりやすく、安心して利用できますし、タッチだけで済むのが非常に便利です。

 クレジットカードの場合は事前に対応しているか店舗で確認する必要がありますが、SuicaやQuick Payより対応店舗が多く、そういう意味では便利に利用できます。ただし店員さんにカードを渡すのでスキミング等の被害も考えられることと、店舗によってはサインを求められることがあります。ほとんどの店舗ではサインは必要ないですが、サインを求められると面倒ですよね。

 iPhoneに登録したSuicaは、Suicaのカードと同様に利用できるので、こちらも非常に便利で、iPhoneだけを持ち歩けばいいので便利です。Suicaだけでなく、クレジットカードも登録しておけば、Quick PayやiDとしても利用できるので、クレジットカードにiDやQuick Payの機能がないカードを所有している人には便利になると思います。

 ただし不便な点が一つだけ。クレジットカードや後払い式の電子マネーは、やっぱりお金を使うという感覚がなくなりやすいです。財布から現金が減るということがないので、どのぐらい利用しているのかわかりにくいので、そこが気になるところです。

 なので定期的に使用履歴をサイトで確認するか、それが面倒ならSuicaにチャージしたぶんしか利用しないというのがベストだと思います。後払い式だと思った以上に使ってしまうことがあります。自分は手間ですが、レシートを必ず持ち帰ることにして、表計算ソフトで金額を計算しています。これは面倒なわけですが、結果的に家計簿をつけている感覚になるので、それはそれでいいのかもしれません。面倒な人はクレジットカード会社が提供するサイトで使用履歴を確認するのがいいでしょう。

■ 終わりに

 結局はこのように利用しているわけですが、このあたりは人によって考え方が違うと思いますので、様々検討してみたほうがいいと思います。通勤通学でSuicaを使う人はSuicaが便利でしょうし、iPhoneをすぐに取り出すことができFace IDを利用できるのならiPhoneが便利という人もいると思います。

 このあたり感じたことを簡単にまとめてみます。

・交通系ICカード
 オートチャージができない環境ではチャージ金額に気をつける必要がある
 iPhoneをかざすだけで決済できる
 電車やバスに乗るのにも利用できる
 使用できる店舗が少なめ

・スマホのQuick Pay、iD
 チャージ不足を気にする必要が無い
 iPhoneのロックを解除するのが面倒
 使用できる店舗が少なめ
 サイトの利用明細履歴に反映されるのが遅い

・クレジットカードのQuick Pay、iD
 チャージ不足を気にする必要がない
 使用できる店舗が少なめ
 サイトの利用明細履歴に反映されるのが遅い
 クレジットカード情報が店員さんに漏れることがない

・ クレジットカード
 チャージ不足を気にする必要がない
 使用できる店舗が多い
 サイトの利用明細履歴に反映されるのが早い
 クレジットカード情報が店員される漏れるリスクがある

 これから電子マネーに移行してみようかな?と思う人がいたら参考にしていただけると嬉しいです。