消費者団体が、集団訴訟することを選択するかどうかに関わらず、キヤノンブランドは害されてしまった。
確かに、すべてのカメラをリコールし、再設計することが唯一の解決法かもしれないが、キヤノンがそのようなことをすることは実際にはないだろう。従って、おそらくこの問題が消え去ることはない。このことはキヤノンや、長い間このような不十分な決定を下した責任のある人々にとって忘れられないかもしれないし、そして当然ながらそうなるだろう。
短期的なキヤノンの解決法は、なぜ経営陣がそれを問題ないと考えたのか深く内部分析を行う一方で、単純にミスを受け入れ、そして謝罪することだ。
最後に、このブログの読者はもちろん、このプログに謝罪する義務があると信じている。もしキヤノンが深刻な間違いを犯したことと修正することを受け入れたなら信頼が回復し、そしてEOS R5とEOS R6の4k動画の問題について直ぐに取りかかることが、唯一の信頼性を回復する一歩となるだろう。
キヤノンの担当者は私の読者に謝罪するだけではなく、製品のリコールで、どのように改善することができるを綿密な分析を執り行わなければならない。
キヤノンは、この正当な批判から逃げるのではなく、真実を直視しなければならない。
(記事を一部引用して意訳しています)
話題が続くEOS R5のオーバーヒート問題
EOSHDがEOS R5のオーバーヒート問題について言及しています。全文はかなり長文なので詳細は記事元リンクからご覧ください。
海外では、EOS R5の動画撮影時のオーバーヒート問題について様々に取り上げられています。実際にすでにEOS R5やEOS R6を手にしているテスターからの動画も公開されていて、どの程度の時間でオーバーヒートするか?といった動画も掲載されているようです。
その動画の中には、キヤノンが公開している実際の仕様よりも短時間でオーバーヒートし、録画できる時間が短かったと報告している動画もありますね。キヤノンが公開している録画時間は23度を基準にしているようですが、今は北半球は夏の季節ですし、地球温暖化もあってかなり気温が高くなっているので、23度での録画可能時間というのは参考程度になってしまうのでしょうね。
キヤノンの姿勢に不満も
今回の問題に関してかなり辛辣に報じているのが、上記で引用したEOSHDです。記事では、製品は集団訴訟が行われても仕方がないようなレベルと断じていて、プロフェッショナルユースでは信頼性が大事で、様々なことを考慮してフリーズしないように熱管理をしながら撮影するというのはあり得ないとしています。そしてキヤノンは今回の製品の過ちを素直に認めて、対策したほうがいいと主張しています。
かなり辛辣な意見ですが、そのような意見がでるのもわかる気がしますね。EOS R5はティザー広告でかなり前に開発発表のようなものを行っていて、しかも8k動画が録画できるということで、かなり期待が高まっていました。EOS 5Dシリーズはビデオ撮影において革命的な製品であり、同じ5という数字を継承するカメラですので、動画性能に関してかなり期待が高まったという側面があると思います。
さらにキヤノンフルサイズミラーレスで、EOS RとEOS RPでソニー、ニコンに出遅れたような印象もあり、状況を挽回するためにもEOS R5という製品に期待をしていた人もかなり多かったと思います。
ところが、その期待していた機能の一つである動画について、このようなオーバーヒート問題が発生してしまったということで、高まっていた期待が一気に下がってしまい、かなり厳しい見方をする人が増えてしまったのではないのかな?と思います。実際には4k 30pの動画の撮影ではオーバーヒートなく時間制限なしに撮影できるとされていますので、4k 30pで撮影しているぶんにはまったく問題ないのですが、期待値が高くなりすぎて、このような状態になってしまったのかな?と思いますね。
もし仮に8k動画機能が短時間だけ撮影できるオプションのような扱いだったら、特に問題にはならなかったのかな?と思います。最近はティザー広告を多用し、新製品に期待を持たせたり、発表前に長期間、感心を持たせようとする手法が一般的になっていますが、やり方を間違えると製品に対する失意も増してしまうのかな?という印象をもっています。
このオーバーヒート問題、静止画撮影がメインと思われる一般の人にとっては特に問題にならないわけですが、上記のような経緯からマイナスの印象がある製品となってしまうのは、もったいない感じがしますね。
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