EOS-1D X Mark IIIは動画モードによって位相差AF利用できず?!

Canon EOS-1D X Mark IIIのビデオモードに関連する多くの質問を得ている。これが、その回答だ。

EOS-1D X Mark IIIは4kビデオモードでオートフォーカスが使える?

使える。それは24fpsと30fpsの4kビデオにおいて、すべてデュアルピクセルオートフォーカス(DPAF)のサポートにより行われる。しかし4k 60p/50pでビデオを撮影しようとするとき、DPAFを利用できない。同様に、RAWモードでビデオを録画するときにはDPAFを利用できない。

・RAW 5.4K (59.94p / 50.00p) 2,600 Mbps – No DPAF
・RAW (29.97p / 25.00p / 24.00p / 23.98p) – 1800 Mbps – No DPAF
・4K DCI (59.94p / 50.00p) / ALL-I About 940 Mbps – No DPAF
・4K DCI (59.94p / 50.00p) / IPB – 230 Mbps – No DPAF
・4K DCI (29.97p / 25.00p / 24.00p / 23.98p) / ALL-I – About 470 Mbps – DPAF Active
・4K DCI (29.97p / 25.00p / 24.00p / 23.98p) / IPB – About 120 Mbps – DPAF Active
・4K DCI Crop (59.94p / 50.00p) / ALL-I – About 940 Mbps – DPAF Active
・4K DCI Crop (59.94p / 50.00p) / IPB 230 Mbps – DPAF Active
・4K DCI Crop (29.97p / 25.00p / 24.00p / 23.98p) / ALL-I Approx. 470 Mbps – DPAF Active
・4K DCI Crop (29.97p / 25.00p / 24.00p / 23.98p) / IPB Approx. 120 Mbps – DPAF Active
・4K UHD (59.94p / 50.00p) / ALL-I About 940 Mbps – No DPAF
・4K UHD (59.94p / 50.00p) / IPB 230 Mbps – No DPAF
・4K UHD (29.97p / 25.00p) / ALL-I – About 470 Mbps – DPAF Active
・4K UHD (29.97p / 25.00p) / IPB – About 120 Mbps – DPAF Active
・Full HD (119.9p / 100.0p) / ALL-I About 360 Mbps – DPAF Active
・Full HD (59.94p / 50.00p) / ALL-I 180 Mbps – DPAF Active
・Full HD (59.94p / 50.00p) / IPB About 60 Mbps – DPAF Active
・Full HD (29.97p / 25.00p) / ALL-I Approx. 90 Mbps – DPAF Active
・Full HD (29.97p / 25.00p) / IPB About 30 Mbps – DPAF Active
・Full HD (29.97p / 25.00p) / IPB ( Light ) About 12 Mbps – DPAF Active

(記事を一部意訳しています)

動画撮影時のAF動作の違い

EOS-1D X Mark IIIですが、動画モードによっては像面位相差センサーによるAFが利用できない場合があるようです。正確には像面位相差センサーではなく、キヤノン独自のデュアルピクセルCMOS AFですね。海外などでは通称DPAFと略されています。

今回、キヤノンのEOS-1D X Mark IIIは一般的な4kである4k UHDや、ハリウッドなどで利用されているちょっと横に長いフォーマットの4k DCIに対応しているばかりか、さらに解像度の高い5.4kビデオにまで対応しています。ですが、一部のビデオモードでデュアルピクセルCMOS AFが利用できないらしいということで、ちょっと残念だという人が多いようですね。

どのようなモードで利用できないのか、というのが上記の表です。NO DPAFと表記されているビデオモードでは、デュアルピクセルCMOS AFが利用できないようですね。

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負荷が高まると利用できなくなる?

比較するとちょっと面白いビデオモードがあったので下記に抜き出してみます。

・4K DCI (59.94p / 50.00p) / ALL-I About 940 Mbps – No DPAF
・4K DCI (29.97p / 25.00p / 24.00p / 23.98p) / ALL-I – About 470 Mbps – DPAF Active
・4K DCI Crop (59.94p / 50.00p) / ALL-I – About 940 Mbps – DPAF Active

まず4K DCIの59.94p / 50.00pではDPAFは利用できません。ですが、同じ4K DCIの29.97p / 25.00p / 24.00p / 23.98pではDPAFが利用可能です。これは単純にフレームレートの違いによりDPAFの利用可/利用不可により決まっているように見えますね。

さらに同様に考えてみると、前述のように4K DCIの59.94p / 50.00pではDPAFは利用できません。ですが、同じ4K DCIの59.94p / 50.00pでもクロップされているとDPAFを利用できています。このことからセンサーの全ピクセルからの読み出しする場合にはDPAFを利用できないが、クロップのように一部の画素からの読み出しであればDPAFを利用できるというように見えますね。

このことから考えるとセンサーから信号を読み出す延べ数が多くなると制限がでてきているように思えます。前者の場合はフレームレートが落ちますので1秒間のセンサーからの読み出しピクセル総数が少なくなることでDPAFが使えるようになり、後者の場合はクロップ読み出しですのでセンサーの全ピクセルから読み出さないことで単位時間あたりの読み出しピクセル総数が少なくなることでDPAFが使えるようになっているように見えますね。

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DPAFの読み出し速度にボトルネック?

デュアルピクセルCMOS AFは、従来は一つの1ピクセル=1フォトダイオードだったものを2つのフォトダイオードに分割してフォーカスを合わせる手法で、実際には表示されている画素数の2倍の画素があることになりす。そのため、それぞれ二つのフォトダイオードを独立して処理する必要があるため信号の劣化や読み出し時間が長くなる可能性があるとされています。さらに画素数が2倍になり信号処理の負荷も高くなると言われています。

ですので、今回の動画モードによっては信号の読み出し速度や信号処理のどちらかがボトルネックになるので、ある一定のデータ量を超えると速度がおいつかないか、信号処理が間に合わなくなりAFが利用できなくなるという可能性も考えられそうですよね。

こう考えるとなかなかできることとできないことが様々あるんだなあという感じに思いました。詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。

(記事元)http://thenewcamera.com/canon-1dx-mark-iii-video-details/