ニコン 特許内で”カメラとレンズの通信の無線通信”の記述

<カメラの要部構成>
図1は、カメラ1の要部構成を示す図である。カメラ1は、カメラボディ2と交換レンズ3とで構成される。交換レンズ3は、不図示のマウント部を介してカメラボディ2に装着される。交換レンズ3がカメラボディ2に装着されると、カメラボディ2と交換レンズ3とが電気的に接続され、カメラボディ2と交換レンズ3との間で通信が可能になる。
なお、カメラボディ2と交換レンズ3との通信を、無線通信によって行ってもよい。

(特許を一部引用しています)

ニコンがレンズの特許を出願

ニコンがレンズに関する特許を出願しています。

特許によれば、この特許はイメージセンサーに撮影された被写体を連続的に捉え、その被写体の映り具合から手振れを認識して、様々な方法で手振れを防止するという特許のようです。

例えば、被写体の顔の一部分、例えば両耳の一部をそれぞれ二つの点として認識し、それぞれの点の動きから手振れを認識し、実際の手振れ補正のデータの一部として利用しようという特許のようです。

この特許であれば、各種のセンサーから得られる情報だけでなく、実際に撮影された画像から手振れ量を認識することで、センサーからのデータを補正することができ、より正確で強力な手振れ補正が実現できそうですよね。ただし、被写体が動いてもそれが手振れなのか被写体ブレなのかは判断できないので、センサーからのデータと併せて非常に難しい計算が必要になると思われます。

レンズとの通信を無線で?

この特許を呼んでいて少し驚いたのが、レンズとカメラとの通信方法について、電子接点による物理的な通信だけでなく無線通信で行われてもいいと記述されていることです。どういうことでしょうか?

普通に考えれば、レンズとカメラの通信というかデータのやりとりは物理的な電子接点で行う必要はありません。なので、それぞれWiFiやBluetoothのように電波の受信と送信ができてデータをやりとりすれば、特に問題はないことになります。

もしカメラとレンズのデータのやりとりが無線化すれば、レンズとカメラの両方で電子接点を設置する必要がなくなります。そうなると、カメラにはカメラ本体の電子接点やそれに関わる部品やスペースが不必要になるため、部品数が少なくなりより安価になる可能性がありますよね。そしてマウント内部に余計なものがなくなるので、より大きなスペースを得られることになります。レンズの側でも電子接点部分が必要なくなるので、電子接点を意識せずレンズを設計でき、レンズの設計の自由度が増すかもしれません。

ですが、こんな問題もありそうです。レンズとカメラの通信が無線でできても電力の供給はカメラ本体から行われる必要があります。なので最低でも通電するための接点は必要になりますし、そのための電子接点は、いまの形の電子接点とは異なるとしても必要です(レンズ内にバッテリを持たせるなら別ですが)。さらに今でも有線のほうが確実性が高い場合がありますし、現在の高度化したレンズとカメラの通信量に無線で耐えられるかといった問題も生じそうです。さらに例えば磁気の強いところや、高圧線のあるところなどでしっかり確実に動作するかどうかという問題も考えられそうですよね。

ですが、廉価なAPS-Cミラーレスなどでこれを利用できると、廉価なカメラとレンズになる可能性もあり面白いかもしれませんね。例えば、ニコンの1インチセンサーの1マウントでも電子接点を無くせばAPS-Cセンサーも入りそうですし、Zマウントでも電子接点がなければ中判センサーも入る余地がありそうです。

もちろん、これらは完全に妄想なわけですが、レンズとカメラのデータのやりとりの無線化というのは面白いなと思いました。

(記事元)https://ipforce.jp/patent-jp-A-2020-95071

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